1.21
寝る前にお腹が痛くなった。
今まで飲んでいた薬が飲めないので、産婦人科で貰った痛み止めや胃薬を飲んで痛みが和らぐのを待っている。
流行りの曲やお気に入りの曲を聴きながら時々息子の寝顔を見て夜を感じる。
ふと大学時代に名前も知らない年下の男の子に一方的に嫌われていた事を思い出した。
彼はある意味とても正常だった。
ただそれを今になって思い出して少し胸が痛くなるのは私は周囲からの評価を気にするようになったという事なのか。
それともあの時は周りからの評価を大したものじゃないと思っていたのか。
少しずつ大人になって成長の止まった私は今まで出来た事がどんどん出来なくなっている。
もっと見えていた本質には靄が掛かる。
考え方や視点の位置だってもっと沢山あった。
人に嫌われる事が当たり前の理由だって、それを正論する付ける幾つもの要因だってきちんとあった。
物事を説明できて初めて理解出来るのだとあの時は分かっていたから言葉を勉強した。
同じ事を何度も考えられた。
色んな進展を想像できた。
今の私はまるで何もできない。
もう昔の私じゃないんだね。