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秋の陽気
雲一つない空と少し冷たくなった風に心がざわつく。
最近毎日欠かさずとっていた朝食も今日はいいかなと思える。
今日は少しだけお洒落して、切なさを置いて、スカートを翻してただひたすらに歩きたいのだ。
赤茶色のスカートと足元を締め付けない靴下、柔らかいニット、いつもはつけないチーク、その全てが今日の私を歩かせる要素のなっていくと信じて。
最近古い本を少しだけ読んだ。
外国の人から見た日本の民衆・文化の本だ。
海に囲まれ他国との繋がりのない国だから周りからどんな風にみられているのか知るのは大切な事だろう。国だけの話ではなく人間自身、変わった人や国は何を基準に変わっているのか。
日本語は難しいから簡単に意見をするのも言葉を並べるのも中々難しい。
それでもこの国に生まれ、この文化に生かされ、この政治に囚われているのだからしっかり知っておく必要がある。
侍という文化も、おもてなし文化も、実行する必要があるかないかではなく「知恵」として知りその「知恵」が武器になるのだ。
私の嫌いな季節
風に気持ちを持って行かれそうな日はそんな事を考えよう。
そうやって今年の秋を乗り越えよう。