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人で溢れかえる電車と緊急停止信号
皆怪訝な面持ちで溜息をつく。
その日私は嫌な事ばかりではないと思いたくて家を飛び出した。
電車に乗り込んで友人に会いに行ったけれど疲弊して帰ってきた。
それは嫌な事になってしまった。
どこにも吐き出せないこの気持ちをどのように処理したらいいのだろう。文章で書くには長くなり言葉で発するには時間がない。また、人に理解してもらえる事でもないだろう。そんな諦めにも近い感情では到底何もできそうにない。
そんなことをもう数か月ずっと思っている。無性に泣き出したくなったり、泣き出してしまったり、そう、昨晩は恋人にばれないようにベッドの中で声を殺して泣いてた。
家事が上手く出来なくなってきた気がする。
そんな事でマイナス思考に拍車がかかる。
自宅でゆっくり身体を休めたいのに、睡眠がとれないんじゃ家にいるのもしんどくなる。
陽が落ちて夜になれば対向車の車のライトに目を少し霞めながら車を走らせる。
音楽を聴いたり、どこか適当な所に停車して月明かりで本を読んでみたり、そういう時間で少し元気なる。
でも同時に空しくも悲しくもなる。
またきっとしばらくこんなことが続くのだろうか。