train6.35
今日が終わる頃に湯船に涙を落とす。
退社後に家と真逆の電車に乗り込む。
アナウンスと人の声を遮断するように意味の無い曲を永遠と耳に流して窓から外を見てた。
隣の芝は青くって、羨ましさよりも自分の醜さが汚いよ。
隣の芝が青過ぎて、妬む言葉よりも自分を卑下する言葉ばかり上手くなって行くんだ。
何が悲しくて雨に打たれながらコンビニまで行くのか分からないし、酔っ払って帰って来た恋人を見て泣いてしまうんだよ。ああ1人じゃなくて良かったって。
途方もなく長い長い道のりのど真ん中にいてさ、進んでるんだか戻っているのか全く分からないの。成長なんか名に見えない物に限って人は期待してなんの目印になるってんだ。